駄菓子と言うテーマなら夜通し話し続ける自信があります(笑)今でも印象に残っている駄菓子屋さんがあります。そこは子供の頃によく友達と遊んでいた公園の車道を挟んだ向こう側にあった駄菓子屋さんなのですが、当時で80歳を超えているであろう、お婆ちゃんが一人で営んでいた、本当に小さなお店だったのです。僕は友人と公園に行く際は必ずと言っていいほどにその駄菓子屋さんに行ってました。大体いつも百円分の駄菓子を購入していて、たまに友人達とお金を出し合ってゴムボール(少し高価)を購入して、そのゴムボールを使って公園の広場で手打ちなどをして遊んでおりました。この文を書いていて懐かしくなり、正直泣きそうです(笑)でも一つ気になるのが、その駄菓子屋さんのお婆ちゃんが確実に僕のことを誰かと勘違いしていると言うことです。友人達のことは確実に記憶しているのですが、僕のことだけ、誰かと勘違いしているのです。しかも行く度に「前、よくお母さんと来てたやんなあ」とか「もう喘息治ったんか?」と新しいエピソードが積み重なって行くのです。勿論、僕は母親とその駄菓子屋さんに行ったことも喘息を患っていた記憶もないのですが・・・。一体誰と間違っていたのか今でも謎のままです。それとそのお婆ちゃんが、かなり気まぐれな人で、お店を閉めるのが気分次第なのです。よく店を閉めてから銭湯に行くと言うのを日課にしていたので、夏場のよく汗をかく時季は、よっぽど早くスッキリしたかったのか、お昼の1時くらいにお店を閉じていた時もあり、駄菓子を求めに来た僕達は百円玉を握り締めて、お婆ちゃんが銭湯から帰って来るのを待っていた記憶があります。お婆ちゃんは「また風呂行かなあかんようになるやんか!」と言いながらも店を開けてくれました。