私は未だに駄菓子が大好きで、駄菓子屋さんを見つけるとふらっと足を運んでしまいます。しかし最近は駄菓子屋さんを街で見かけることもなくなり、とても淋しい思いをしています。なぜこんなに駄菓子に思い入れがあるのか、思い返してみるとそれは小学生の頃です。私は親の都合で３年生の時、関東から関西に引っ越すことになりました。関東にいた頃、文房具屋さんはあったものの駄菓子屋さんは家の近くにありませんでした。駄菓子の存在は知っていたのですが、買ったことは一回もなかったのです。ところが、関西に越して転校したその日、さっそく友達が遊びに誘ってくれました。そこで初めて近くの駄菓子屋さんに、連れて行ってもらったのです。初めて入ったそのお店は、私にはまるでお菓子の国にでも来たようなドキドキを味あわせてくれました。あの感覚は今でも忘れられず、それ以来駄菓子屋さんが大好きになりました。もう駄菓子屋さんを見かけることは少なくなりましたが、次の世代にもこの感動を伝えていきたいです。