私の駄菓子の思い出は、ボンタンアメと家族旅行です。小学生の頃まで、年に1回母と兄と私の3人で親戚を訪ねていました。母は運転できなかったため3時間ほど列車に乗っていっていました。その時毎度のように母は乗車前にボンタンアメを2つ買っていて、電車が出発してからは私もそれを食べていました。初めの頃は、オブラートがあまり好きではなかったのですが、食べ続けているうちに病みつきになってしまいました。そして「親戚のところへ行く=ボンタンアメが食べられる!」という感じになっていました。 進学のため実家を出て、また親戚のところへ遊びに行くということがほとんどなくなってしまいました。しかし、実家に帰る度に必ずと言っていいほどボンタンアメは買い電車の中で食べています。私にとってのボンタンアメはいつまでも長旅の心強いお供であるでしょう。