共働きの両親だったので幼稚園のお迎えはきまって祖父だった。古めかしいゴツイ自転車の後ろに乗って毎日駄菓子屋さんへ行くのがお決まりのコースだった。幼い私にとって駄菓子屋さんはパラダイス。ガラスケースに入った色とりどりのキャンディ、せんべい。豪快なイラストのお菓子つきくじ、笛や風船などのオモチャ。夏にはガラスの冷蔵庫に入った蛍光色の炭酸飲料、プリンや風船アイス。お菓子の包み紙やアイスの棒に「あたり」の文字がないか必死で食べたものです。大人になった今でも駄菓子屋さんを見つけると必ず立ち寄り、こまごましたものを購入します。心の奥にある懐かしいものが揺さぶられる大切な思い出がいっぱいの駄菓子たち、これからも楽しませてほしいです。