私は幼い頃駄菓子の存在を知りませんでした。遠足で友達が持ってきているのを見て、「あんなお菓子どこで売っているんだろう」と不思議でした。が、もらって食べてみると美味しいじゃあないですか。私はすっかり駄菓子の魅力に取り付かれ普段親からはつれていってもらえない近所の駄菓子屋さんに通うようになりました。着色してあるお菓子を見て、母は「体に悪いからやめなさい」と心配していましたが母の目を盗んではこっそりと駄菓子を食べていた記憶があります。今では堂々と誰の目も気にせずに駄菓子を食べられるようになりましたが、幼い頃のこっそりと自分のわずかなお小遣いをにぎりしめ、駄菓子を買いに走った日々をうらやましいと感じるのは気のせいでしょうか。