子供の頃、祖父が入院・・・ 香川県 誉様

子供の頃、祖父が入院していた為、母と祖母が交代で付き添いをしていました。私は何かと都合がいいという理由で祖母の家に住民票を置いていたので、自宅から離れた小学校に通っていました。今でこそ遠くない距離であったものの、子供の私の足ではとても遠く感じていました。学校が終わってから友達といつも駄菓子やさんで待ち合わせをしていたものの、いつも私一人遅れて参加。友達に取り残されないよう必死で駄菓子を選んでいました。私よりも早くから駄菓子屋さんでいる友達はクジを引いたりして何が当たったとはしゃいぎながら次の遊び場へ移動しようとしているので、私ゎいつもクジを引く余裕もなく、100円で買えるだけの駄菓子を半透明のビニール袋に詰めてもらって走って皆の行く先にむかっていました。それがある日、いつも通りの駄菓子やさん。また必死で駄菓子を選んで詰めてもらっているトキに駄菓子やのおっちゃんが私に『いつもお嬢ちゃん遠いところから来てくれてるんやろ?クジ引きたいけど友達待ってるもんなぁ~そんなに急がなくてもいつもの公園で友達待ってくれてるんやからたまには1回くらい引いていき』と、おっちゃんは人差し指を唇に当ててウィンクして、お小遣いの100円を使いきっている私に皆に内緒でクジを引かせてくれました。今となっては駄菓子を食べる機会も少なくなりましたが、駄菓子と聞くと必ずおっちゃんのことを思い出し、私の中の甘い思い出です。

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